「育休中に何か資格にチャレンジしたい。」
「やっぱり子どもが好きだし、上の子が保育園に通っているのもあって保育士に興味があるな。」
そんな想いから保育士試験に挑戦しました。
だいそれた資格を持っていない私ですが、これまで挑戦した資格(秘書検定2級、色彩検定2級、MOS、TOEIC)はすべて市販のテキストを使って独学で合格をしてきました。
なぜ通信教育やスクールなど活用しなかったのか。
シンプルにお高い!
市販のテキストは5冊買っても5~6千円に対して、スクールや通信教育は数万円からへたするとウン十万円。
正直言ってそこまでお金をかける余裕は我が家にはない!
ケチったという理由だけで市販のテキストだけで独学で挑戦することにしたのでした。
・期間別に行った勉強内容
・試験勉強のポイント
・使ったテキスト
■取り組んだ期間
●試験3か月前
まずははじめの1か月でテキストの一読と、問題集1周目を終わらす計画を立てました。
試験まで3か月強しかないなかで、全9科目+αをちんたら暗記している時間はありません。
まずは全体の要点をつかむ+全体のボリュームを知る(テキスト2周目以降の作戦を立てるためにも)全体の把握に徹することにしました。
テキスト総ページ数を30日で割って、1日あたりのノルマを決めました。
ノルマ① 市販テキストを1日10~15ページのノルマで読み込み。
とにもかくにもまずは知識のインプット!
ということで、試験勉強はじめの一歩は参考書の読み込みからはじめました。
「いちばんわかりやすい保育士合格テキスト(成美堂出版)」の上下巻を1日10~15ページのノルマで読み込んでいきました。
受験勉強の時は参考書を読み込む時は、同時に暗記をガッチガチに固めていたのですがそれはしませんでした。
あくまで読み進める。大事なポイントだけざっくりと暗記。細かいことは後回し。
なぜかというと、保育士試験科目は9科目もあるから!
とにかく試験範囲がめちゃくちゃ広い。
各科目で重複している内容もありますが、科目別にマスターしないといけないことがほとんどなので、まずは一連の流れやおおまかな内容を掴むことに徹しました。
読み進めるときに行ったのは、ただ目で追うだけの読み込みはしないということ。
・重要かなと思うところに(自分の感覚で良いので)アンダーラインを引く
(あとで修正しやすいようにフリクションボールペンを使いました)
・暗記する箇所に緑のマーカーを引く
テキストが赤シートで重要項目を隠して確認ができるタイプのテキストでした。
自分の基準で暗記しておきたいところを追加するために。
ちなみに、暗記事項をノートにまとめるのは私はやめました。
受験勉強などはそういった勉強方法もやっていましたが、試験までとにかく時間がない。3か月しかなかった。
そんな状況で9科目もある広範囲の暗記事項を、いちいちノートにまとめている時間はない!のでした。
ノルマ② 問題集を1日8ページ取り組む
「ユーキャンの保育士 過去&予想問題集」を使って、1日8ページのノルマで問題を解いていきました。
本来ならテキストである程度インプットをしてから、アウトプットの練習をするのがよいのでしょうが、
何度も言う通りとにかく時間がない!
わからないなりにもとにかく進めていきました!
試験本番までに問題集は何周かくり返しやる予定でしたので、現時点ではわからなくてもよいと思います。
問題を解いて間違った・わからかったことのほうが記憶に残りやすいので、その分解説をしっかり確認することで暗記作業のかわりにもなりました。
ノルマ③ 保育所保育指針を1日3ページ読む
保育所保育指針とは、保育所における総則、保育内容、運営に関する事項などが明記されている、いわば保育所の基準。
試験では全科目においてこの保育指針からの出題の可能性が!
とくに、保育実習理論や保育原理では原文の内容をそのまま問われたり、内容を理解していないと解けない問題が出てきます。
つまり、受験において絶対必須の範囲です。
そしてこれがまたとんでもなく量がおおい!!
私が買った市販テキスト(いちばんわかりやすい保育士合格テキスト)の巻末に掲載されていたものを使いました。
ゆうに10ページ以上はありました。
ある程度試験に出やすいポイントはいくつかあります。
しかし過去問をやった印象としては、全ページからムラなく出題されている印象です。
テキスト内の太字や赤字に注目して読む
・この時期は内容がわからなくても、とにかく読み進める
ちなみに、なぜ1日3ページかというと、それが私が取り組める最大限のページ数でした。
(子育て中のため勉強できる時間は、子どもが寝てからの2~3時間しか1日の勉強時間がとれなかった)
ノルマ④ 一問一答 1日10ページ
一問一答の問題集は1日10ページをノルマに取り組みました。
「ユーキャンの保育士これだけ!一問一答&要点まとめ」を使いました。
さくっと気軽に取り組めるところがいいね
・わりと基本的な事項がまとめられたテキストなので、基礎を固めるにはぴったり
ノルマ⑤ インプットした内容の復習
試験勉強、特に暗記においてはインプットとアウトプット、そして暗記のリチェックが絶対に必要であると考えます。
・市販テキスト1日5ページ分復習(赤シートを使って重要事項の確認)
・一問一答テキスト復習1日10ページ
最初の一か月は一番きつかったように思います。
なんせはじめて勉強する内容で、かつなかなかの量を限られた時間内で押し進めるわけです。
一読しただけでは、どういうことなのかチンプンカンプン。
問題集をやっても、解く以前の問題でわからないことだらけなので、はじめは答えと解説ばかりを読んでいました。
こんな勉強方法でいいのかな・・・?!
何度も不安に思いましたが、まずは知識をある程度詰め込まないとどうにもならないのでとりあえずガムシャラに取り組んでみました。
一発合格して振り返ると、間違った努力ではなかったように思います。
●試験2か月前
ノルマ① 市販テキストを1日10~15ページのノルマで読み込み。
この目標は先月の目標と同じかって?
はい…はじめの1か月目ですでに目標破綻していました!
1日あたりの取り組む量としてはややオーバー気味ではありましたが、ぎりぎりこなせる量ではありました。
ですが、睡魔に勝てなかったというわけです。
当時の私は0歳と1歳のお世話と家事を日中にこなして、勉強を始めるのは子どもが寝ついた22時くらいから。
それまでに、体力気力を使い果たしてしまい、子どもと一緒に寝落ちしたり、そうならなかったとしてもテキストを読んでいるといつの間にか机につっぷして気絶していたということは、1日2日のことではありませんでした。
ということで、計画変更して
・さらに1か月費やして、テキストの読み込みを行いました。
市販テキスト1周するのに実質2か月かけています。
ただ、同時に読み込みの復習を行っていたので、2か月でテキスト2周分。
さらに一問一答や問題集を使ってアウトプットも行っていたので、ただ読み込むだけよりかは科目の理解や定着は早かったのではないかと思います。
ノルマ② 問題集・一問一答のやりこみ
引き続き、問題集と一問一答をやりつづけました。
こちらもはじめの1か月では1周おわることができませんでしたが、復習も同時にやっていたので2か月で約2周こなすことができています。
ノルマ③ ノートに苦手事項をまとめる
新たな取り組みとして、ノートに手書きで苦手な項目をまとめました。
テキストを読むだけ、問題集を解くだけでは定着しない範囲はどうしてもあります。
その範囲だけは、多少時間をかけてでも自分なりにノートにまとめました。
ポイントはなるべくテキストの模写はしないこと!
・丸写しになるとただ書いているだけになってしまう
・なるべく自分の言葉で、自分で考えながらノートにまとめていく
シンプルな内容はテキストの模写になってしまうこともありますが、自分の目と手で考えながら書くことが大事だと思います。
また、自分で書いた字は後から見直した時に、頭に入ってきやすいものです。
・ノートは赤シートで復習できるように、赤シートで消えるペンを使ってまとめる。
この範囲、何回もやっているのに覚えられない。
問題集をやっていてよくつまずく。
テキストを読んでもいまいち理解できない。
試験に頻出する。
そういった範囲をまとめていきました。
自分の弱点となるところなので、試験直前に見直しもできてとても有効なツールになりました。
めっちゃきたない字…
きれいにまとめようとすると時間がかかる!自分が理解できればOK!!
ノルマ④ 保育所保育指針の読み込み
これがまあ、他と比べて一番進みが遅かったです。
私は1日の勉強順として、この指針の読み込みを一番最後にしていました。
限られた時間の中だったのでタイムオーバーで取り組むことができなかったり、読んでいてもいつのまにか寝てしまっていることがほとんどでした。
この段階ではざっくり読んだだけで、ちゃんと定着したのは試験1か月切ったくらいです。
●試験1か月前
ノルマ① セルフ模擬試験
「ユーキャンの保育士 過去&予想問題集」テキストの予想問題集を使って、実際の試験時間と同じ時間内に解く練習をはじめました。
予想問題集は2回分だったので、9科目×2回分=全18回の科目テストを毎日1回づつやり、1か月で2周強取り組みました。
この時点で、正解率はだいたい60~70%でした・・・
筆記試験の合格最低ラインは60%なので、ひとまずギリギリ合格ラインにのったという感じでした。
不安が残ったのが、
- 教育原理および社会的養護(ニコイチ)
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育実習理論
何回やっても60%台からなかなか伸びなかった鬼門です。
ノルマ② 難しい科目の再テキスト読み込み
理解しやすい科目はここまでの勉強方法で合格ラインにのせることができましたが、難しい科目は何度もやっても得点できず、よくて合格ラインぎりぎりといった感じでした。
・子ども家庭福祉
・社会福祉
この2科目が私にとっては難関科目でした。
試験1か月前を切っていましたが、ここまで駆け込みで勉強してきたので初心に戻って、テキストを1から丁寧に読み込み直しました。
ノルマ③ 保育所保育指針の読み込み
試験1か月前も引き続き、保育所保育指針を読み込みました。
前述した通り、ここまであまり手がまわってなかったので、やっと時間をかけて着手できたという感じです。
ただまったくやってこなかったわけではないので、なんとなくくり返し読んでいたのと、保育士試験に対して知識がついてきたので、読んでいても飲み込みが早くなっていたように思います。
●さいごに
試験2週間前からは過去問と予想問題集をとにかくくり返しくり返し解きまくりました。
この時点で正答率90~60%という感じでした。
数値に幅があるのは、心理学や保健、食と栄養などは90~70%ほぼ確実に取れていました。
しかし、子ども家庭福祉・社会福祉はどうしてもギリギリ60%でした。
この状態で令和2年前期試験に臨むところでしたが、試験当日1週間前くらいにコロナで中心に。
同年の後期試験で一発合格を果たしました。
勉強期間が伸びたので、後期試験約3か月前から同じサイクルの勉強をもう一度くり返しました。
前期試験で一発合格を狙っていましたが、事前の模擬試験では合格ラインにのってはいたものの一発合格はあやしかったのではないかと思っています。
3か月間の勉強だけでは、勉強時間が夜だけに限られている私にのっては時間が足らなかったなと実感しました。
後期試験に振り替えて、1年かけたからこそ(実質の勉強期間は約6か月強)一発合格できたと思います。
勉強時間を昼夜・平日休日問わず自由に使える方は、3か月の短期集中でも充分一発合格狙えると思います。
ただ、私のように何かしら時間に制約のある方は、可能な限り試験までの勉強期間を長くとって挑むことをおすすめします。
この記事が今から勉強する方に少しでもお役立ちできたなら幸いです。
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